おばあちゃんと科学。

2021/05/28

emusuke. エッセイ



 なにか楽しいことがあったとするでしょ。そうすると、ボク達の脳は「お。これは楽しいことだぞ」って認識するんだって。そして、楽しいと認識した脳は、顔に指令を出す。「今、楽しいことが起こってるから、笑いなさい」って。だから、楽しいことがあると、顔が笑っちゃう。笑顔っていうのは、そんな風に作られるんだって。

 でさ。ここからがちょっと不思議。いまの理屈の逆方向もありなんだって。

 顔が笑うと、脳は「お。笑ってるってことは、なにか楽しいことがあったんだな」って、認識しちゃう。本当は、なにか楽しいことがあったわけじゃなくっても、「笑顔になった = 楽しいことがあった」って、脳は勝手にそう思っちゃう。

 つまりこういうこと。つまんないなあとか、つらいなあとか。いやだなあとか、困ったなあとか。そんな気分になた時は、思い切って、笑った顔を作ってみる。本当に笑わなくてもいいんだ。顔だけ「笑った風」を装ってみる。

 そうすると、なぜだか脳は「なにか楽しいことがあったぞ」って勘違いする。勘違いではあるんだけど、だけれど、ボク達の脳は楽しい気分になっちゃう。

 おお。なんてこと。楽しくなくても楽しい気分になれちゃうなんて。これ、なんだか、とってもお得な理屈じゃない??


 それはそうと。こんな言葉知ってる?

「オンナは愛嬌。
 オトコは笑顔。」

 これ、うちのばあちゃんがよく言ってた。これで、だいたいのことはうまくいくし、乗り切れるって。あ、愛嬌っていうのは、ざっくり言えば、笑顔のこと。

 そういえば、ばあちゃんはよく笑っていたし、それにばあちゃんのやることは、だいたいうまくいっていた。ボクは、なんでかなあって不思議に思ったり、でも、大好きなばあちゃんの言うことだから素直に信じてみたりしてたんだけど。

 なるほど。そういうことか。

 さっきの話は、ばあちゃんの言葉が「カガク的に」証明されたってことだ!

 すごいぞ! ばあちゃん。

 え? ちょっとちがう??

 ボクは、だいたい合ってると思うよっ。


Photograph & Story : 

 僕達には冒険が必要で、

 僕達には想い込みが必要で、

 僕達にはストーリが必要だ。

-- 加賀美 ケント


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